決算仕組化コンサルティングサービスとは
決算フレームワークシートという決算仕組化ツールを導入することにより、試算表作成以降の決算報告プロセスを標準化・効率化して、決算の早期化を達成します。
決算フレームワークシートは、基本的に、100%導入するのではなく、御社に不足している部分のみに導入します。
上場企業である限り、一定水準の決算資料を作成し、情報を収集・加工する仕組みを既に備えているからです。
我々はそれを整理し直し、改善するにあたり、既存の資料をなるべく多く利用し、欠落している視点や仕組みを決算フレームワークシートから補って改善するという手法を採用します。
※決算フレームワークシートとは、決算実務や会計監査を経験してきた公認会計士が数年間の歳月をかけてアップデート してきた決算資料の標準テンプレート集です。決算フレームワークシートには、①単体編、②連結編、③連結キャッシュ・フロー編、④連結パッケージ編があり、上場企業の会社法上、金融商品取引法上の開示書類に対応した開示基礎資料を作成するのに必要十分な内容となっています。
決算効率化に熟知した公認会計士による「仕組化」
- 御社の現状の決算業務を調査・評価し
改善の方向性を検討します。 - 御社向けに標準作業テンプレートを
カスタマイズし整備します。 - 現状の業務フローをなるべく
大きく変えることなく改善を行います。 - 完成した決算作業の仕組みを
必要に応じて御社に移行します。 -
テンプレート利用による効果
- 一部のスタッフに属人化している各種の作業を標準化し、ブラックボックスをなくします。
- 決算報告プロセスでの重複している作業や、無駄な作業をなくし、効率化します。
- 論理的で理解しやすい資料作成が可能になり、上席者(承認者)のレビューや、
監査効率を向上させ、決算全体の工数を削減します(監査対応工数の削減も視野に入れます)。 - 作業が標準化されるので、ジョブローテーションが容易になります。
- 能力の低い担当者や、子会社でも作業が可能になります。
- 組織的な決算報告作業が可能になり、誤謬の発生を低減することができます。
- ご契約期間中は、決算財務報告に関するご質問その他のご相談に担当会計士が対応させていただきます。
決算効率化無料診断決算仕組化コンサルティングサービスの必要性を見極めることができます。
※10分程度で終わる簡単な問診票に記載するだけで、決算仕組化を阻害するボトルネックを無料で診断できます。
サービスプラン
決算仕組化コンサルティングサービスとは、決算フレームワークシートという決算仕組化ツールを導入することにより、試算表作成以降の決算報告プロセスを標準化・効率化して、決算の仕組化を達成するサービスです。
Ⅰ決算資料評価、Ⅱ決算資料の仕組化、Ⅲ月次分析レビューの3ステップにより、①決算・開示資料の網羅的・体系的整備、②すべての決算・開示資料の数値リンク、③財務分析の徹底、といったことが可能になります。
実施内容
メリット
- 属人化している各種の作業を標準化し、ブラックボックスをなくします。
- 決算報告プロセスでの重複している作業や、無駄な作業をなくし、効率化します。
- 論理的で理解しやすい資料作成が可能になり、上席者(承認者)のレビュー・監査の効率を向上させ、決算全体の工数を削減します(監査対応工数の削減も視野に入れます)。
- 作業が標準化されるので、ジョブローテーションが容易になります。
- 能力の低い担当者でも作業が可能になります。
- 分析能力の向上により、経理部員のキャリアアップが可能になります。
- 組織的な決算報告作業が可能になり、誤謬の発生を低減することができます。
- ご契約期間中は、決算財務報告に関するご質問その他のご相談に担当会計士が対応します。
決算仕組化ツール(決算フレームワークシート)について
決算フレームワークシートとは、網羅性と有用性を兼ね備え、財務分析にも使えるように整理・体系化した決算資料の標準テンプレート集(エクセル300シート以上)です。Lead Sheet(財務分析を可能とするため、数期間の財務データを時系列に並べた資料)、勘定科目明細、注記基礎資料、連結関連資料を収録しています。
仕組化の手法は、アウトプットアプローチに基づいています。アウトプットアプローチとは、経理部が、決算業務において、どの情報を収集・加工するかは、最終報告書類である開示書類(税務申告書、計算書類、決算短信、四半期報告書、有価証券報告書等)から遡って定義するという考え方です。
決算フレームワークシートは、アウトプットアプローチの考え方に基づき、必要最低限の情報が定義されたテンプレートです。この特徴があるからこそ、上記のメリットが実現でき、決算業務全体の効率化、決算の仕組化を達成できるのです。
業務範囲
1.単体仕組化コンサルティングサービス
上場企業の親会社の単体および連結開示かかる情報収集・情報加工の仕組化・標準化をします。
当該サービスには分析指導および監査対応コンサルティングを含みます。
具体的な作業内容
- 会社法上、金融商品取引法上の開示に必要な情報を効率よく取りまとめて、説得力のある決算資料を作成するために、決算開示作業のテンプレートを導入し、御社向けにカスタマイズします。
- 単純に新規のテンプレートを導入するのでなく、既存の決算資料を吟味・評価した上でできるだけ活用し、既存の決算作業への影響を最小限に抑え、作業全体を標準化・効率化していきます。
- 決算資料全体を客観的な説得力を持つものへ変更していきますので、結果としてレビュー工数や監査対応工数の削減が期待できます。
2.連結仕組化コンサルティングサービス
上場企業における連結決算の効率化のためのコンサルティングです。
決算フレームワークシートは必要に応じて利用し仕組化を促進しますが、連結システムの利用方法改善や、連結仕訳処理の効率化なども含まれる点が、①の単体仕組化コンサルティングサービスとは異なります。
具体的な作業内容
- 連結精算表・連結キャッシュ・フロー計算書、連結注記事項等の作業テンプレートをご提供し、御社向けにカスタマイズします。
- 既存の連結決算資料や、連結決算システム帳票などを改変して活用するとともに、新規導入のテンプレートとの親和性を高めた上で体系的に整理を行い、連結決算の標準化・仕組化を図ります。
- 必要な場合は、連結決算システムのマスタ設定等を変更し、効率的に有効にシステムを活用できる体制を構築します。
- 連結決算プロセスの各作業を見直し、不必要な作業を削減するとともに作業の網羅性の観点から不足する作業を洗い出し決算業務全体の効率UPを図ります。
3.子会社仕組化コンサルティングサービス
上場企業の子会社向けのサービスです。
内容的には①の単体仕組化コンサルティングサービスと同様ですが、最終開示書類を親会社へ提出する連結パッケージとしているところが異なります。
具体的な作業内容
【連結パッケージに関する作業内容】
- 子会社が作成する連結パッケージを見直し、標準テンプレートを追加し、御社グループ向けにカスタマイズします。
- 子会社個別の事情や、重要性を斟酌し、配布する連結パッケージを単純に統一するのではなく、不必要な負荷を子会社に与えることのないように、工夫された連結パッケージを作成します。
- 必要な場合は、連結決算システムへの取り込み方法を改善し、効率的に有効にシステムを活用できる体制を構築します。
【子会社決算に関する作業内容】
- 連結パッケージに必要な情報を効率よく取りまとめて、説得力のある決算資料を作成するために、決算開示作業のテンプレートを導入し、子会社向けにカスタマイズします。
- 単純に新規のテンプレートを導入するのでなく、既存の決算資料を吟味・評価した上でできるだけ活用し、既存の決算作業への影響を最小限に抑え、作業全体を標準化・効率化していきます。
- 決算資料全体を客観的な説得力を持つものへ変更していきますので、結果としてレビュー工数や監査対応工数の削減が期待できます。
アガットの実績
アガットコンサルティングの決算仕組化コンサルティングサービスは、これまで上場企業を中心に30社以上の決算効率化に貢献してきました。
- 決算標準化により1年で短信発表を10日短縮(ジャスダック上場企業)
- 属人化した決算資料の全面見直しと、決算資料の標準テンプレート化により監査工数大幅削減と監査報酬6%削減(東証マザーズ上場企業)
- 連結決算業務プロセスの改善により連結決算工数を7日削減(東証一部上場企業)
- 連結子会社の決算早期化実現により決算発表を3日短縮(東証一部上場企業)
- 販売・仕入プロセスの改善により単体の締め日を3日前倒し(東証一部上場企業)
- 経理機能の本社一元化により決算工数削減と管理コスト大幅削減(東証一部上場企業)
- 決算の一部アウトソースにより決算工数削減と管理コスト大幅削減(東証一部上場企業)
FAQ
アガットコンサルティングの「決算仕組化コンサルティングサービス」を検討されている方からよく受ける質問をまとめました。
- アガットコンサルティングの「決算仕組化コンサルティングサービス」の特徴は何でしょうか?
他社サービスとの違いは何でしょうか? -
1. 目的
アガットコンサルティングの「決算仕組化コンサルティングサービス」の最大の特徴は、その目的にあります。
我々は、経理部を「経営に役立つ部門」にするために仕組化が必要だと考えており、単なる決算の早期化を目的としていません。
アガットコンサルティングは「経営に役立つ部門」としての経理部を確立するために、決算業務を仕組化・標準化し、付加価値業務へのシフトをサポートします。2. アウトプットアプローチ
そして仕組化・標準化の基本方針は、合理的なアウトプットアプローチにより行います。
経理部が決算業務で扱う情報は、税務申告書、計算書類、決算短信、四半期報告書、有価証券報告書の必要な情報に限定されます。効率よく情報を収集・加工するにはこれらの開示書類が必要とする情報のみを収集し、開示書類が求める様式に加工することが大切です。
すなわち、どのような情報を収集・加工するかを定義するためには、最終報告書類である開示書類から遡って定義しなければなりません。その考え方がアウトプットアプローチです。
アウトプットアプローチによって、収集・加工する情報が定義されるなら、無駄な作業が発生すること無く、情報の網羅性が確保されるはずです。3. 決算仕組化ツール決算フレームワークシート
このようなアウトプットアプローチにより定義されたテンプレートが、決算早期化ツールである決算フレームワークシートです。
※決算フレームワークシートとは、決算実務や会計監査を経験してきた公認会計士が数年間の歳月をかけてアップデートしてきた決算資料の標準テンプレート集です。決算フレームワークシートには、①単体編、②連結編、③連結キャッシュ・フロー編、④連結パッケージ編があり、上場企業の会社法上、金融商品取引法上の開示書類に対応した開示基礎資料を作成するのに必要十分な内容となっています。
決算フレームワークシートは、アウトプットアプローチにより必要最低限の情報が定義されたテンプレートなので、情報の収集・加工・報告がスムーズにいくようになります。そうなると、業務の標準化ができ、組織内での業務分担、作業の可視化が図られ、結果として決算業務全体が効率化され、決算の仕組化を達成します。
これらの確立された手法により、アガットコンサルティングは決算業務の仕組化・標準化を実現します。
- 「決算仕組化コンサルティングサービス」を検討していますが、上長より「自分たちの力だけでできるのではないか?」と言われています。アガットコンサルティングに「決算仕組化コンサルティングサービス」を依頼した場合、自社のみでプロジェクトを行った場合と比べて、どのようなメリットがありますか?
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1. ボトルネックの特定
何かを改善するためには、現状の根本的な問題点(ボトルネック)を把握しなければなりません。自社でプロジェクトをされる上で、一番難しいのは、このボトルネックの特定です。ボトルネックの特定を誤ると当然に改善方法も誤り、プロジェクトが失敗に終わるというのは、よく耳にする話です。
先日も、ボトルネックは、親会社の決算プロセスにあるのに、特定の子会社からの報告遅延(連結パッケージの提出遅れ・精度不足等)を問題視し、子会社の業務フローの改善から取りかかって失敗したという会社からご相談をいただきました。
アガットコンサルティングでは、決算資料評価サービスがサービス内容として独立していることからもおわかりいただけるように、かなりしっかりとボトルネックの特定を行います。
ボトルネックが特定した後で、自社で解決できる問題なのか否かを判断すれば良いのです。2. 確立された決算仕組化の手法
ボトルネックを特定でき、実際の解決のフェーズ(コンサルティングやアウトソーシング)においては、確立された決算仕組化の手法で御社の決算業務の仕組化・標準化を実現します。
3. プロジェクトマネジメント能力
さらに、実際にお客様からお褒めの言葉をいただくのが、圧倒的なプロジェクトマネジメント能力です。実務経験・プロジェクトマネジメント経験が豊富な公認会計士が、プロジェクトをコントロールし、成功へと導きます。お客様からは、「とにかく推し進めてくれる力がすごい。プロジェクトが進んでいるという感覚が強い」というお言葉をいただいています。詳細はお客様の声をご覧ください。
- 「決算仕組化コンサルティングサービス」を検討していますが、監査法人に事前に説明しておくべきでしょうか。
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弊社アガットコンサルティングの「決算仕組化コンサルティングサービス」は、お客様の決算・開示業務の効率化・標準化等を目指すものであり、会計監査人による協力を仰がなければならないものではありません。監査法人への事前の説明は必要ありません。
- IFRS対応に備えて、決算仕組化対応の必要性も感じています。どちらを優先してプロジェクトを進めるべきでしょうか。IFRS対応も決算仕組化対応も同時に進めるべきでしょうか。
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IFRS導入の最終ゴールはIFRSベースの有価証券報告書の作成・提出です。そのIFRSベースの有価証券報告書の作成は、単にIFRSベースの連結財務諸表を作成すれば良いだけでなく、膨大な注記を含めた有価証券報告書全体をIFRSベースで作成することになります。そのため、IFRS導入プロジェクトにおいても、決算仕組化は大きな課題となります。現状において、決算仕組化・効率化に課題を抱えている場合は、IFRS導入プロジェクトのロードマップの中で決算仕組化対策を入れなければ、IFRS導入時に開示遅延リスクを負うことになりかねません。
そのため、IFRS導入プロジェクトのロードマップの中で決算仕組化対策を入れておくべきと思いますし、IFRS導入プロジェクトのロードマップの中で決算仕組化対策を入れている上場企業も少なくありません。弊社アガットコンサルティングのクライアントの中には、IFRS導入プロジェクトを本格的に開始する前に、決算仕組化プロジェクトを先行開始している上場企業もあります。
- 法定開示資料等の早期開示の必要性は感じていませんが、決算・開示業務の効率化・標準化の必要性を感じています。そのような場合でも「決算仕組化コンサルティングサービス」で対応してもらえますか。
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もちろん対応致します。「決算仕組化コンサルティングサービス」は、法定開示資料等の早期開示のみならず、決算・開示業務における属人化の排除・効率化・標準化・定型化、決算・開示業務プロセスの平準化・可視化、決算・開示に関する資料の標準テンプレート化、ITシステムの導入・改善に関する指導、運用状況のフォロー、決算・開示業務の社員教育・人材育成・子会社等への指導、管理部門のコスト削減等の支援・助言も致します。
具体的なコンサルティング内容・範囲・成果・スケジュール・報酬等は、事前に打ち合わせして決定していきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
- 「決算仕組化コンサルティングサービス」は未上場企業でも契約可能でしょうか?
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もちろん可能です。
上場企業のみならず、未上場企業、上場準備企業、非営利法人等の支援・助言も致します。
具体的なコンサルティング内容・範囲・成果・スケジュール・報酬等は、事前に打ち合わせして決定していきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 - 社内向けに決算仕組化セミナーを開催してもらうことは可能でしょうか。
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可能です。報酬・時間・内容等、詳しくはアガットコンサルティングまでお問い合わせ下さい。
詳しくは「社内研修ページ」をご確認ください。
決算仕組化コンサルティングサービスのオプションサービス
【オプション】
【関連サービス】
- 分析力向上研修
- 構築した仕組みを上手に「活用」するためのサービスです。