上場する際に留意すべき点
株式を上場すると、企業としての業務や遵守すべき法令の拡大、株式の買い占め、乗っ取りの可能性など、上場前とは異なるリスクや負担が増加します。
企業内容の開示義務
上場会社には、決算発表、有価証券報告書、四半期報告書などの企業内容をタイムリーに開示(ディスクロージャー)することや、内部統制の充実が求められます。
事務量の増大
ディスクロージャーに伴う経理事務、株式事務、株主総会の運営など、事務量が増大します。
株式の買占めや乗っ取りなどの可能性
株式が市場へ流通すると、株式の買占めや乗っ取りなどの可能性が出てきます。これを防止するため、平時買収防衛策や安定株主対策などを検討します。
遵守すべき法令等の拡大
株式を上場することによって、会社法だけではなく金融商品取引法、証券取引所の定める規則など、遵守すべき法令等が拡大します。
社会的存在としての認識の要請
上場会社は、企業が社会的存在であるという認識がより強く求められます。同族企業でありがちの私的な不動産賃貸借などの取引は原則的に解消しなければいけません。
IPO支援情報
- 第3章『上場の概要』
- 第4章『JASDAQ上場について』
- 第5章『マザーズ上場について』
- 第6章『株式上場関係書類について』
「CFO Library」でも、
IPOに関する最新情報やセミナー情報を紹介しています。