予算の編成と統制を行う
業界の環境は常に変化しているため、ほとんどの企業が以前に立てた利益計画を修正せざるを得ない状況にあります。
ところが、設備投資や組織編成、人員配置など、3年程度先を見据える必要のある事項も多く存在します。業界の変化に迅速に対応できる企業活動を行うには、中・長期的な経営計画と、それを計数化した利益計画を立て、なおかつ適切なタイミングで改訂していく体制が必要です。
利益計画で踏まえるべき点
利益計画(予算)は、審査においても重視されます。3年間の中期経営計画と、その初年度となる単年度予算に関しては、次の事柄が要求されます。
- 経営者の目標・方針を前提とし、末端組織単位からの積み上げによって計数化されているか
- 予算に沿って業務が運営され、月次ベースでの計画と実績の再分析を毎月中旬の取締役会で厳格に実施されているか
利益計画の策定は、内部牽制組織が確立していなければ実行が難しいです。また、ただの目標数値や過去の実績からの延長ではいけません。
IPO支援情報
- 第3章『上場の概要』
- 第4章『JASDAQ上場について』
- 第5章『マザーズ上場について』
- 第6章『株式上場関係書類について』
「CFO Library」でも、
IPOに関する最新情報やセミナー情報を紹介しています。