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上場にあたり行う公募・売出し

上場後の株式の流通性を確保することを目的に、証券取引所は流通株式につき一定の基準を設けています。その基準を満たしていない場合、申請会社は上場までに公募あるいは売出しなどによって株主をつくらなければなりません。
公募は、会社が新株を発行し、資金調達を行うことです。一方、売出しは大株主が売出人となり、所有する持株の一部を売出株式として売却することを言います。

公開株式の決定要因

上場にあたり行う公募・売出しは一般投資家に提供される株式となるため、両者をまとめて公開株式と呼びます。
公開株式の決定要因は下記の通りです。

  • 1)上場基準の充足
  • 2)資金調達額
  • 3)売出人の売却希望額
  • 4)想定公開価格
  • 5)上場後の株式の流動性・株主構成
  • 6)株式市場環境

公募・売出しで株式の分布状況を充足させる

直前の基準日などにおいて上場基準を満たしていないケースには、下記のようなものが挙げられます。

  • 株主数や流通株式数が満たない
  • 流通株式数が上場株券などの30%以上に達していない(東証本則)
  • 流通株式時価総額が満たない

など

上記のような場合、上場申請日以降に公募・売出しなどを行わなければなりません。

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