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公開価格決定までの流れ

かつては公募・売出しの株式の一部について競争入札が行われていましたが、公開価格の決定方法として現在一般的になっているのは、1997年9月から導入されたブックビルディング方式です。
公開価格はいつくかのプロセスを経て決定します。

公開価格決定までに経るプロセス

以下の図は、公開価格決定までの一般的な流れを示しています。

公開価格の決定方法について

上述したとおり、公開価格の決定方法にはブックビルディング方式と競争入札によるものがあります。

ブックビルディング方式

  • 1)仮条件を決定する
    新規上場申請者と主幹事証券会社は、新規上場申請者の財政状態、経営成績、事業内容などについて類似性の高い会社との比較や、機関投資家の意見などから総合的に判断し、公開価格に係る仮条件の決定を行います。
  • 2)公開価格を決定する
    新規上場申請者と主幹事証券会社は、ブックビルディングによって把握した投資者の需要状況、上場日までの期間リスク、需要見通しなどから総合的に判断し、公開価格の決定を行います。

競争入札

  • 1)入札株式数を決定する
    各証券取引所が定めている基準株式数に基づき、下記表の区分に従って決定します。
  入札株式数 最低入札株式数
東証 公開株式数の50%以上 1,000単位
名証 400単位
その他取引所 400単位
  • ※1 上場前の公募などに係る株式数が多大であると認められる場合は、公開株式数の50%未満とすることが可能です。
  • ※2 有価証券届出書提出後、需要見通しなどを勘案し、入札対象株式数を途中で変更することが可能です。

2)入札価格の範囲について

  • 類似会社比準価格算定基準によって算出した類似会社比準価格の85%を下限価格とします。
  • 上限価格は設けません。

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